プロ野球からボートレーサー!元西武・野田昇吾氏が74年ぶり超異例転身|日刊スポーツ

(C)2021,Nikkan Sports News.

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プロ野球からボートレーサー!元西武・野田昇吾氏が74年ぶり超異例転身

元西武投手の野田昇吾氏(28)が、超異例の転身を果たす。今月、日本モーターボート競走会第131期選手養成訓練入所試験に合格。プロボートレーサーを目指し「ボートレーサー養成所」に10月から入所することが決まった。プロ野球選手からの転身は、47年阪急の早瀬猛(ボートでは早瀬薫平)以来74年ぶり2人目と極めて異例。来年9月の修了試験をパスすれば、早くて同11月にプロデビューする。

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昨季限りでプロ野球に別れを告げた野田氏が、第2の人生に急旋回した。昨年11月、西武から戦力外通告を受けた。「野球でクビになったとき肩もずっと良くなかったし、無理して続けられたとしてもそう長くはない。身長も低いし、ボートレーサーに適性があるんじゃないかなと、ふと頭に浮かんで。トライアウト終わってすぐに減量を始めました」。昨年1月に結婚した夫人の理解を得て、次なるステージは水上に求めた。

プロボートレーサーになるには養成所に入所する。その入所試験が狭き門。応募資格は30歳未満、身長175センチ以下、体重57キロ以下。国内トップクラスの実績を持つアスリート経験者が対象の特別枠で、1次試験は免除されたが、適性試験や体力試験が待ち受ける。なにより1500人受験し50人合格という倍率30倍の難所をクリアするため、壮絶な減量生活が始まった。

入所後の朝6時起床の生活に慣れるため、毎日朝4時に起き「私のわくわくスーパー鬼高店」で働き野菜を陳列、販売、包装。午後は毎日10キロ以上走り込み、サウナでは12分×5セットで汗を流した。食事はナッツだけ。何度も倒れそうになりながら、野球時代75キロあった体重は24キロ減量し51キロに絞り込んだ。少しふっくらしていた顔や体の輪郭は完全に変わった。その覚悟が実り、4日間に及ぶ試験に見事合格し、10月から入所する。

屈強で大きな体を駆使して戦うプロ野球において、166センチの小兵投手だった。18年は中継ぎで58登板し1勝1敗1セーブ19ホールドで西武のリーグ優勝に貢献。17年には侍ジャパン稲葉監督の初陣「アジアチャンピオンシップ」のメンバーに追加招集された実力者だった。

畑違いの転身は、野球で培った強みは生かせるのか。「忍耐力とかっていうのは当たり前。切り替えの早さはもしかしたら、強みになるかもしれない。一喜一憂していたらダメというのは中継ぎと一緒かもしれない。でも、野球をやっていた強みが本当に分かるのはこれからだと思います」。戦力外という人生の岐路に立ち、自ら考えマウンドから水上の戦いへ異例の転身。フルスロットルでハンドルを握る。【栗田成芳】

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